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松ぼっくりの成長

松ぼっくりってどうやって出来るんでしょう?

松のつくり

松は、マツ科で裸子植物(胚珠がむき出し)です。1本の松の木には、雄花と雌花があります。松は、恐竜が絶滅した白亜紀後期(9600万〜6500万年前)の地層から花粉が見つかっているように、この頃には、花粉を運んでくれる蜂などの虫は誕生していないので、雄花の花粉は、風に運ばれて雌花に受粉します。
その為、花粉は、風で飛ぶように両脇に空気袋があります。また、種子も、風で遠くに運ばれるように羽がついています。そして、日当たりが良く水はけの良い、肥料のない痩せ地に松は育ちます。

 

松の雌花と雄花

松は、雄花だけのものと雌花の周りに雄花があるものと雌花だけのものがあります。

松の雄花(花粉を蓄えています)

松の雌花

雌花と雄花

1年前に受粉した雌花(松ぼっくり)と今年の新芽

松の種ができるまで

それでも、松の雌花と雄花から種ができるまでが良く分からないという方には、中学生の理科でわかりやすく動画になっています。

マツの雄花と雌花の動画

春、マツは花の季節を迎えます。枝の先のに、上に向かって長く伸びているものがあります。マツの花です。マツには、雄花と雌花があります。茶色は、雄花です。花粉を蓄えています。雄花の先を辿ると…雌花を見つけることができます。雌花は、たくさんのりん片からできています。枝を揺らすと、大量の花粉が飛び散ります。マツは風によって花粉が運ばれる「風媒花」です。花粉を顕微鏡で見ると、左右に風船のような袋があります。この袋で、マツの花粉は風に乗り遠くまで飛ぶことができるのです。花粉は、雌花のりん片の隙間から入り受粉します。雌花は時間をかけて成長し、マツカサと呼ばれる状態になります。今年の春受粉した雌花の下に、1年前に受粉したマツカサがあります。マツは種子ができるまで一年半もの月日を要します。秋、空気が乾燥してくると、マツカサはりん片を開きます。ひとつのりん片に、種子が2つ入っています。これがマツの種子です。

マツの雌花の変化と種子の動画

マツの新しい枝の先に小さなもの…。マツの雌花です。雌花が成長して…、そこに風で運ばれ飛んできた雄花の花粉が付きます。受粉したあとの様子を見てみましょう。松笠の中にはたくさんの種子が入っています。松笠は2年かけて成長します。松笠が成熟すると笠が開き始めます。そして中にある種子は風に乗って飛んで行きます。