炭で松枯れを救えるか?プロジェクト始動

「野にも山にも炭をまく」(宮下正次著)から

松枯れは、松食い虫が原因ではなく、土壌の酸性化が最初の原因で弱った松に松食い虫が入り枯らすと本では書かれております。

最近、ここもあそこも、松が枯れたり伐採される現場に度々出くわします。

松が松食い虫と戦う武器は松ヤニで、松が元気であり松ヤニが十分に出る状態であれば、松食い虫が入っても松ヤニで窒息死させてしまい松枯れは起きないようです。土壌の酸性化し松が弱ると武器である松ヤニが十分に出ない為に松食い虫のやりたい放題で松枯れとなるそうです。
本に書かれている理論が実証できれば、松枯れから松を救う事ができます。その為に何箇所かで試験的に松の周りに炭を撒く準備を始めました。

撒く炭は、伊那炭化研究所さんご提供の赤松の粉炭で、それに市販に販売されている木酢液を加えます。撒き方は以下のように予定しております。

分量太さ30cmの松に1本当たり、粉炭10K、
木酢液を200から300倍に薄めたものを1本当たり50リットルを目安にする。(18Lのポリに木酢液70ml入れたポリを3本)
方法松の根の先端部、幹が枝を伸ばした先端部に深さ10センチ幅10センチほどリング状に掘り起こしてその中に炭を埋め、土をかぶせ、その上から薄めた木酢液を撒きます。
時期樹木の活動が止まっている時期の秋と早春のこれから活動を始めようとする前に撒くのが効果的
場所 3箇所で
(1)松枯れが進行中の松
(2)松枯れはしていないが、どんどん周りに松枯れが増えてきている場所の松
(3)庭に植えた病気がちの松
※1と2の実験場所は、いきなり山では大変なので身近な場所で行う予定です。”ここの松も枯れてるぞ、実験してみてくれ〜”、そんなご一報があれば会へご連絡下さい。
実験可能な場所であり、経過報告できそうであれば。。。実験開始です!!

* 経過観察報告の予定 *
期間は1年から3年
時々、現地の写真をホームページに掲載する。